コーチング

【講師への道】第4回聞く

今回は、コーチング講座第4回『聞く』について学んでいきます。

みなさんは、自分の「話を聞く姿勢」について考えたことがあるでしょうか。

もし「ない」と思った方、この記事をきっかけに一度自分の「聞く姿勢」について、振り返ってみてくださいね。

目次

最後まで聞く

みなさんは、家族や友人・同僚や上司と話すとき、相手がしゃべり終わるまでしっかりと聞くことができていますか?

また、相手はみなさんの話を最後まで聞いてくれているでしょうか。

改めて考えてみると、「言いたいことがちゃんと最後まで言えた」と感じられることはほとんどないのではないでしょうか。

実は、「最後まで相手の話を聞く」ということは、相手と信頼関係を築く最初の一歩なんです。

最後まで聞いてもらえるのは稀

なぜなら、みなさんは普段、自分の話を「最後まで聞いてもらえた」という経験がほとんどないからです。

家族や友人、同僚や上司との限られた時間の中で、必要な情報を聞き出し、伝えるべきことを伝えなければなりません。

ときには相手の話を遮ったり、自分の言いたいことをぐっと我慢したりしていると思います。

コーチングでは、セッションの時間はクライアントさんの自由な時間。

話したいことを話したいように話して大丈夫な時間なのです。

コーチはその話にじっと耳を傾けます。(もちろん、うなずきやあいづちはしますよ^^)

聞くことの力

話を否定されずに最後まで聞いてもらえると、クライアントさんは安心感を抱きます。

また、自分の話に熱心に耳を傾けてもらえることで、自分自身が一人の人間として尊重されていると感じることができます。

さらに、「この時間は自分のための時間なんだ!」、「もっと話してもいいんだ!」と思えるのです。

このように、人間関係において「聞く」という行為には、ものすごいパワーがあるのです。

聞くときの注意点

そのうえで、聞くときの注意点を2つお伝えしておきます。

1つ目は、自分の都合のいいように解釈して聞くこと。

コーチングでは、コーチはクライアントさんの味方なので大丈夫ですが、日常生活では相手と利害関係にあることも多いと思います。

いくら「最後まで聞いた」と言っても、自分にとって都合のいいような解釈で話を聞いてしまっては、本当の信頼関係は築けません。

「聞く」ことと、「同意する」ことは全く別です。

聞いている間は、相手の文脈に沿った解釈で聞くことが大切です。

わかったつもりにならない

そのうえで2つ目は、わかったつもりになること。

例えば、相手の話す内容について、自分にも似たような経験があった場合。

つい相手の感情などを自分と同じと思い込んで、わかったつもりになってしまうことがありますよね。

「共感」というのは相手が感じているように自分も感じることで、コーチングではとても大切な感覚です。

しかし、頭の片隅で、「この感覚は本当に相手が感じているものと同じだろうか?」と俯瞰することも大切になります。

「わかったつもりになっているかも」と感じたら、必要に応じてクライアントさんにもう少し具体的に語ってもらうのもいいと思います。

それがクライアントさんの気づきにつながる場合もありますよね。

というわけで、今回は「聞く」ことの大切さについて紹介いたしました。

自分の「聞く姿勢」、一度振り返ってみてください!^^

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