「問い」
これを定義するとしたら、どのような要素をあげますか?
世の中には、一見「問い」に見せかけて、実はそうではないものが混ざりこんでいます
そのような「問いもどき」が、コミュニケーションのすれ違いを生む原因にもなっています
今回は、「問い」の2要素について、簡単に解説していきます
「問い」の2要素は、以下のとおりです
①疑問形であること
②答えを求めていること
パッと見た感じ、なんだか当たり前のような気がしますね!
では、ひとつずつ見てみましょう!
疑問形であること
まず一つ目、「疑問形であること」
当たり前といえば当たり前なんですが・・・
疑問形じゃない問いってあるの?
それが、あるにはあるんです
思い出してください、学生時代のテストを・・・
「問1 以下の説明を読んで次の選択肢から当てはまるものを選べ」
命令形の問い!!
これも、広義では「問い」となりますが、今回は人と人とのコミュニケーションの中での「問い」ということで、定義から外しています
答えを求めていること
問題は、二つ目の「答えを求めていること」
これも、「答えを求めていない問い」なんてあるの?
そう思うかもしれません
でも、あるんです
そして、これこそが曲者!
「問いもどき」です
例えばこういうものです
「何度同じこと言わせたら気がすむの?」
「そんなこともできないの?」
「やる気あるの?」
これらの「問いもどき」は決して
「7回です!」
「はい!/いいえ!」
「あります!/ないです!」
という答えを求めて訊いているわけではありませんよね
これは「問い」ではなく、ただ感情をぶつけているだけ
でもこれ、たまにやっちゃいませんか?
特に、お子さんとか部下など、自分より立場や能力が下の相手に対して
感情はIメッセージで
人間はしょせん感情の生き物
イライラすると、つい使ってしまうこともあります
そんなとき
「あ、今のは問いもどきだったな・・・」
と気づけるといいですね
そして「私は今、こういう気持ちになっています」と、Iメッセージで感情を伝えましょう
そのうえで、改めて建設的な答えを求める「問い」を投げかけ直してみてはいかがでしょうか?
「言うは易し」ですが、私も気を付けていきたいと思います!
ではまた!
参考図書:「問う力」が最強の思考ツールである 著者:井澤 友郭