「私が本当にやりたいことは何か?」
コーチングセッションでよく寄せられるテーマです
やりたいことを明確にするためには、まず、素材(ヒント)となるエピソードを集める必要があります
つまり、まずは自己理解、自分のことを知るところから始めましょう
でも人は自分のことが一番わかりにくいもの
本を読んでみると、「興味のあることは何ですか?」などの問いかけが
「それが分からないから苦労してるんだ!」
そんな気持ちになったりもします
今回は、自己理解のための素材(ヒント)をあつめるためのちょっとした問いかけのコツをお伝えします
問いかけのコツは以下の3つです
①主体を明確にする
②時間を限定する
③感情にひもづける
それでは詳しくみていきましょう
目次
①主体を明確にする
まず、主体を明確にします
自己理解なんだから、主体が自分であることはあたりまえ
でもあえて、やってみてください
主体を明確にすることで、より本心に近い考えを引き出せます
質問の頭に、あえて「私にとって」とつけましょう
「私にとって、興味のあることはなんだろう?」
世の中にはたくさんの理想論が飛び交っています
「これからはAIだ」
「環境だ」
「宇宙だ」
しっかり主体を限定しないと、これらの雑音を切り離して、本心で考えることができません
主体を明確にして、一般論や理想論とうまく距離をとりましょう
②時間を限定する
二つ目は、時間を限定します
人間の脳は、漠然としたものや遠いできごとを考えるのが苦手
ただ漠然と、「うれしかったことは?」と聞かれても、うまく答えられないのです
そこで、時間を限定して、
「ここ1週間で、うれしかったことは?」
とすると、考えやすくなります
つまり、時間を限定することで、思考の範囲も限定され、考えやすくなります
最初から漠然と全体を考えようとせず、近いところから考え始めて、徐々に時間軸を遠くしていきましょう
③感情にひもづける
最後は、感情にひもづけます
人間にとって感情は、切っても切りはなせないもの
感情が動いた記憶というのは、強く脳裏に焼き付いています
感情とひもづけることで、漠然としたイメージがリアリティをもってきます
例えば「興味のある」を「わくわくする」という表現に変えてみる
「嫌なこと」を「がっかりしたこと」と置きかえてみる
②と組み合わせて、
「ここ1週間で一番わくわくしたことは?」
「今月がっかりしたことは何?」
と問いかけます
どうでしょう?
がっかりしたときの自分の服装や周りの風景まで、ありありとよみがえってきますよね!
感情にひもづけることで、映像とセットで自己理解が進みます
というわけで、いかがだったでしょか?
自己理解のための問いかけの際は、
①主体を明確にする
②時間を限定する
③感情にひもづける
この3つのポイントを意識してみてください
たくさんの素材(ヒント)が集められると思います!
ではまた!
参考図書:「問う力」が最強の思考ツールである 著者:井澤友郭