本を選ぶとき、どのような選び方をしていますか?
「同じようなタイトルが並んでいて、どれを買ったらいいかわからない」
「たくさんの本をいちいち中身を確認するのは面倒くさい」
そんなふうに感じることはありませんか?
買ってみたものの、ちょっと違った・・・なんてこともあると思います
自分にピッタリな本を探すことは、読書をするうえでとても大切ですよね!
今回は、本の背表紙からいかに情報を読み取るか、というテーマでお話します
背表紙の読み方が上達すると、自分に合った本をより効率的に探せるようになりますよ!
本は背表紙が9割!?
本は背表紙が9割
いやいや、本って200ページ以上もあるじゃないですか!
なぜ背表紙が9割なんですか!
それは、本屋さんの陳列を見ると分かっていただけると思います
平積みされていたり、表紙が見えるように置かれている本はほんのわずか
ほとんどの本は、背表紙しか見えない状態で陳列されています
これらの本は、他の本とどちらが買われるかという競争を、背表紙だけで戦っているのです!
人間に例えると、横からの見え方だけで、誰がモテるか競っている状態でしょうか(笑)
しかし逆に考えると、それだけ本の背表紙には、必要な情報がぎゅっと詰め込まれているんです
例えばこの本、
この本の背表紙はこんな感じです
シンプルに、タイトルだけしか書かれていませんね!
しかしこのタイトルだけの背表紙からでも、大きく3つのことが読み取れます
①テーマ
②ターゲット
③差別化ポイント
それでは、順に読み解いていってみましょう!
①テーマ
まず一つ目はテーマです
この本は何について書かれているのか、ということです
パッと見て真っ先に目に飛び込んでくるように、一番大きな字で書かれている『FIRE』の文字
この本は『FIRE』をテーマに書かれている本ですよ、ということが分かります
ここで、FIREって・・・火?
百歩ゆずって、ビジネス書の棚にあるから
FIRE=クビ!?
『普通の会社員でもできる 日本版”火”超入門』
完全に意味不明ですね!(笑)
『普通の会社員でもできる 日本版”クビ”超入門』
さあ、これであなたも明日速攻クビになります!!
ってどんな本やねん!(笑)
何が言いたいかというと、この本の背表紙からは、『FIRE』が何なのかはわからないということ
逆に言うと、『FIRE』が何かを知っている前提で書いているとも読み取れます
実際、FIREとは、「Financial Independence Retire Early」の略
「経済的に自立して早期にリタイアしよう!」という最近流行りの考え方です
FIREに関するある程度の基礎知識がある人なら、この背表紙からさらに色々な情報が読み取れます
②ターゲット
二つ目はターゲットです
この本は、どのような人向けに書かれているのか、ということです
そこで注目したいのが、「普通の会社員でもできる」という部分
この部分からは二つのことが読み取れます
一つ目は、「普通の会社員」
この本は、平均的な会社勤めをしているビジネスパーソンを対象にしているということ
裏を返せば、自営業や個人事業主はメインのターゲットではないということです
もちろん、間接的に使える情報は含まれていますが、ドンピシャの内容ではないんですね!
二つ目は、「でもできる」
平凡な会社員にとって、FIREなんて夢のまた夢
「結局一部の特別な人だけができるものでしょ?」
「オレみたいな平凡なサラリーマンには無理、無理!」
そんな印象があると思います
そんな人に対して、
「あなたにもできるFIREがありますよ!」
と希望を持たせるメッセージになっています
まとめると、「普通の会社員でもできる」という部分で、「会社員だからFIREなんてムリ!」と考えている人にターゲットを絞りつつ、「そんなあなたにもできるFIREがありますよ!」と興味を持たせているのです
③差別化ポイント
三つ目は差別化です
差別化とは、他の本(今までの本)とどこが違うのか、ということです
タイトルの後半部分「日本版FIRE超入門」
ここからも二つのことが読み取れます
まず一つ目は、「日本版FIRE」
もともとFIREというのはアメリカから入ってきた言葉
だから、日本人にとっては
「アメリカの経済の仕組みや企業のマインドがあるからできるんでしょ?」
「日本の仕組みではやっぱり難しいんじゃない?」
というイメージがあると思います
そんな人たちに対し、「日本には日本なりのFIREのやり方があるんだよ!」と主張しています
そして、二つ目は「超入門」
「いや、でも結局また難しいこといっぱい言われるんでしょ?」
「今までのFIRE本も読んだけど、結局チンプンカンプンだったんだよ!」
という思いに対し、
「この本は、超入門者向けですよ!」
「初歩の初歩から易しく説明しますよ!」
とハードルを下げています
まとめ
さて、いかがでしたでしょうか
実際の本の背表紙だけから、①テーマ、②ターゲット、③差別化ポイントの3ポイントを読み取ってみました
以上のことを踏まえて、改めてタイトル
『普通の会社員でもできる 日本版FIRE超入門』
を読み解くと、こんなタイトルになります
『FIREなんて絶対ムリ!って思っている平凡な会社員のそこのあなた!日本人に合ったFIREのやり方を超簡単に解説しま~す!(ただし、FIREを知らない人、会社員じゃない人はゴメンナサイ!)』
というのは、半分冗談です(笑)
結局、このタイトルからは、以下の4つの質問が浮かび上がってきます
①FIREを知っていますか?
②会社員ですか?
③自分にはFIREは無理だと思っていますか?
④日本人向けのFIREについて易しく教えてほしいですか?
この4つの質問にすべてYESと答えた人に、この本はピッタリだというわけです
背表紙からだけでも、これだけのことが読み取れます
これだけ分かれば、今あなたが読むべき本かどうか、かなり絞り込めるのではないでしょうか?
そして、最後に、背表紙だけで戦っている本たち、
背表紙のデザインを魂を込めて作っている人たちに敬意をこめて、
これからも背表紙を熟読していきたいと思います!
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