バックキャスティングとフォアキャスティング
またこの話題だ(笑)
一般的にはバックキャスティングの方が
大きな目標に到達できるとされている
比較の図として、よく直線的なグラフが示される
フォアキャスティングは傾きの小さなグラフで示され、
バックキャスティングは急こう配のグラフで示される
「ね?バックキャスティングの方が成果が大きいでしょ?」
というわけだ
しかし、本当にそうだろうか?
バックキャスティングは、いわばゴールありきだ
だから、ゴールと現状をつないだ直線で表される
これには納得がいく
一方、フォアキャスティングは積み上げ型とも言われる
現在地を基準に一段ずつ積み上げていく形だ
ここである疑問が生じる
最初の一段と二段目は果たして同じ高さだろうか?
何が言いたいかというと、
一段目の積み上げをしたところで、
スタート時の自分よりは成長している
二段目は、その成長した状態で積み上げるわけだ
ということは、仮に一段目と同じような作業をしたとしても、
一段目より成長した状態で取り組むわけだから、
積み上げ幅は若干なりとも大きくなるはずである
仮に、1段積み上げる際の成長率を1%とすると、
スタート時の状態を1.00としたとき、
1段目の積み上げで1.01
2段目では1.01×1.01=1.0201だ
勘のいい方は既に気づいているだろう
そう、フォアキャスティング型の成長は直線ではなく指数関数的
いわゆる『複利』の形ではないか?と言いたい
これは何も理屈だけこねくり回しているわけではない
以前、ある本(※)のワークをやった際、
フォアキャスティング型でも、短期間で爆発的に目標が大きくなっていくのを体感したのだ
その体感、ぼんやりとした感覚が、
今日ようやく言語化できたのである
世の中にはフォアキャスティング型の方が多いと言われている
ことさらバックキャスティング型が注目される時代においては、
頭では良いと分かっていても、うまく実践できずに苦しんでいる人も多いと思う
私自身ももれなくその中の一人である
だからあえて、どちらが優劣というわけでもないとお伝えしたい
フォアキャスティングでも、
ポイントに注意すれば十分大きな成果も期待できるのだ
そのポイントとは、「価値観を満たす」ことだ
※ある本とは、こちらの本です