昨日はCPでの哲学対話
哲学カフェ~blue hole~と名付けた
ブルーホールをダイビングで潜るように
参加者みんなで深い思考のに潜っていけたら
そんな願いを込めている
さて、昨日のテーマは
『ゆるされるウソ、ゆるされないウソ』
各々がウソに対する考えや
体験談を口にしながら対話は進んでいく
私がまず披露したのは、
「つかされたウソ」
あるグループを抜ける際、
正直に理由を言おうと思っていた
それを、あるメンバーに止められたので、
やむなく他の理由をでっちあげたのだ
当時は、正直=誠意と信じていた
他人から頼まれて、不本意ながらウソをついた初めての体験だった
それがよかったのかどうかは今も分からない
二つ目のウソは、ボイトレの師匠のウソだ
とある参加者が
「ウソは悪いものという先入観があるのでは?」
と問いかけたので、
「自分の人生で最良のウソは何か?」
と考えてみた
公務員を辞めて起業する際
師匠はこう言った
「田村さん、絶対成功するよ!」
世間知らずだった私は、その言葉を信じて起業した
しかし、世の中そんなに甘いわけもなく
3年かけてやっと初任給ほどの収入にたどり着いた
今振り返ってみると、あの言葉は大ウソもいいところだった(笑)
しかし、当時の私には必要なウソだったのだ
あの言葉がなければ公務員は辞められなかったと思う
そして、今まで辞めたことを一度も後悔してはいない
最後に、振り返りで話したエピソードがある
対話の途中、私は問いかけた
「結局、ウソって必要ですか?」
すると、ある参加者が
「『人のためにつくウソ』がある」と言った
そのときには言わなかったが、
実は思い出したことがあったのだ
それは、息子の出産のときのこと
出産に立ち会ったのだが、
生まれてきた息子は泣かず、
そのまま奥のどこかへ連れていかれた
生まれつきの病気を持っていたのだ
不穏な空気を察したのか、妻が
「どうしたん?」
と聞いてきた
私は出産直後の妻に本当のことを言うのは酷だと感じ、
とっさに
「大丈夫、大丈夫」
とだけ伝えた
もちろん、私自身も気が動転していたと思う
約30分、みんなと「ウソ」について対話し思った
人生の節目、節目に色んなウソがある
もしかしたら、人生はウソによって彩られているのかもしれない
自分の人生を真剣に生きたい人のための
コーチングセッション『ストラグル』