私の大好きな本
ラス・ハリスさんの
「幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない」
マインドフルネスを活用した「ACT(アクト)」と呼ばれる心理療法の入門書です
感情にともなう「感じ」に気づく
「感じ」に意識を向け、そのうつろいを観察する
「感じ」にスペースを与える
自分の価値とつながり、適切な行動をとる
「行動」まで至るところは
コーチングにも近いものを感じます
私が最も好きなのは、価値にもとづいた「行動計画」の部分
価値とは、ありたい自分の姿のこと
対照となるのは目標
「既婚者になりたい」は目標、
「よきパートナーでいたい」は価値
結婚してしまえば、離婚しない限り
特になにもしなくても既婚者ですが
よきパートナーでいるということは
一度できたからといって次の瞬間もそうであれる保証はどこにもない
不断の取り組みの積み重ねによって実現されるもの
まずは、自分がどうありたいのかを明確にします
本書の中では、価値を明確にする質問が用意されています
価値が明確になったら目標を考えます
まず考えるのは、一番小さな目標
価値を満たす最も小さな行動は何か
数日以内に実行可能なものを考えます
これは、超短期目標となります
次に考えるのは、短期目標
数週間以内にできることは何でしょう
超短期目標で価値を満たされた自分を想像して
さらなる充足感が得られる行動を考えてみましょう
さらに、中期目標(数か月以内)
最後に長期目標(数年以内)と
どんどん欲求を膨らませていきましょう
目標が決まったら、先にスケジュールを押さえてしまいましょう
例えば、3日後、3週間後、3か月後、3年後のこの日
という感じです
目標と日付が決まったら次は行動計画です
目標達成に必要なステップを書き出します
そして、必要なものもリストアップします
当たり前のように思えるものも、あえて書いてみてください
例えば、スマホやネット回線など、すでに手に入れているものを書くことで
動き出すハードルが下がります
そして、それをいつやるか
目標達成の日付は既に決まっているので
自ずと各ステップの期限が決まってきます
あとは計画に沿って実行していけばOK
この行動計画の面白いところは
目標が加速度的に大きくなるのもさることながら
どんどん行動が前倒しされていきます
例えば、超短期目標(数日以内)を達成したあと
短期目標(数週間以内)までは2週間程度あります
一度価値が満たされる体験をしたあとで
次の行動期日まで指をくわえて待っているのは逆に苦痛です
そんため、どんどん計画が前倒しされ
目標達成も計画より早くなります
また、ひとつひとつの行動が明確に価値とつながっているという感覚は
うれしいと同時に、将来への漠然とした不安が消え、安心感にもつながります
逆算思考が苦手な方にオススメの行動計画なので
ぜひお試しください!
自分の人生を真剣に生きたい人のための
コーチングセッション『ストラグル』