ご存じのとおり、傾聴のセミナーを受けています
セミナーを受けるだけでなく、
自分でも文献を読んで学びを強化しています
傾聴に関する主要人物として、
ロジャースとジェンドリンが挙げられます
この二人の言葉の中に、
「話し手の個人的な意味を伝え返す」
という表現が出てきます
英語が原語なので、personal meaningとなります
私はちょっと理解できていなかったのですが
先日、「もしかしたらこういうこと?」と思い当たりました
それは、コーチングで習う「繰り返し」と関連があります
「繰り返し」の技法では、「感情」「欲求」「特徴的な言葉」を
繰り返しましょう、と習います
今回は「特徴的な言葉」のひとつ、「べき」を例にとってみましょう
例1
クライアント:「赤信号では止まるべきでしょ!」
コーチ:「止まるべき」
例2
クライアント:「夏休みの宿題は前倒しでやっとくべきだった!」
コーチ:「やっとくべき」
このように、コーチの応答はクライアントの言葉をそのまま繰り返す、
いわば「オウム返し」になります
コーチは特徴的な言葉である「べき」に反応していますが、
例1と例2ではその「べき」の意味するところが違うのがわかるでしょうか
例1の方は、「当然みんなそうするもの」という
「常識」とか「当たり前」のニュアンスを含んでいます
一方、例2の方は、「やっておけばよかった・・・」という
「後悔」のニュアンスを含んでいます
この「ニュアンス」こそがpersonal meaning(個人的な意味)ではないかと思うのです
なので、傾聴による応答では、
例1
クライアント:「赤信号では止まるべきでしょ!」
コーチ:「赤信号なんだから、当然とまらないといけないでしょ!って思ったんですね?」
例2
クライアント:「夏休みの宿題は前倒しでやっとくべきだった!」
コーチ:「あ~宿題は、前倒しでやっておけばよかったな~と思ったんですね?」
という感じで個人的な意味を含めて理解を確認することになると思います
あえてニュアンスをくみ取らず、シンプルに繰り返す応答にも効果はあります
しかし、相手によっては「聞いてもらえてない」「もう話したくなくなった」と感じさせる場合もあるでしょう
この機に、「繰り返し」を一つバージョンアップしてみてはいかがでしょうか?
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